というわけで、公園の広場に単一草種として植えられた永年器官を持たない芝生が長くそこに存在するためには、絶えず新陳代謝を繰り返す必要があります。芝生は「木」ではありませんから。
そのためには、前項のエアレーションなどで、わざわざ根を切り、そこから新しい根を出したり、上からまかれる砂を培地として、そこに新しい組織を発育させるしかないのです。
でないと、芝の根は、地表近くの狭い範囲で次第に老化して細くなってしまいます。
そうして、芝生全体の活力が低下して、元気のない、雑草や病害に抵抗力のないひ弱な体になってしまうのです。