アカイタヤ(ムクロジ科(旧カエデ科) カエデ属)
赤板屋 Acer pictum subsp. mayrii
ナチュラリスト駐車場の横の林縁に見られる落葉高木です。葉は対生します。
北海道、東北(おもに 日本海側)、北陸、朝鮮半島、サハリン、アムールに分布しています。
ああ、イタヤカエデだなあ、どちらだろう?と思ってみていただけですが、最近やっと葉で確認しました。
大きな木でとてもまともな写真は撮れそうにありません。
カエデ属の中で全縁(縁にギザギザがないこと)なのは、イタヤカエデの仲間だけです。
これは大きな特徴ですので憶えておくと良いですね。
イタヤカエデにはいくつもの亜種または変種があります。標準タイプのイタヤカエデ、ウラゲエンコウカエデ、オニイタヤ、エゾイタヤ、アカイタヤ、イトマキイタヤ、(クロビイタヤ本県なし?)などいろんなタイプのイタヤカエデがあるのです。
でもあくまで亜種・変種ですので、そこまで分類したくない人もいるかもしれません。
ただ、それぞれの特徴はかなりはっきりしていて、変化も不連続です。そこで亜種のレベルで分類される先生もいるそうです。
私は、やはりイタヤカエデはきちんと分類しておこうと思います。
ねいの里にあるイタヤカエデは、アカイタヤだと思います。
新芽が赤ければもっと目立つのですが、あまり見ていないのでなんともいえません。
エゾイタヤは痩せ地に出てくることが多く、山地や海岸などでも見られるようです。
この写真は葉の表しか撮ってありませんが、葉裏の脈腋に白い毛がある他は毛がなく、新枝にも毛がありません。
エゾイタヤですと新枝に毛があり、脈上にも毛があるはずですので、アカイタヤとした次第です。
また、アカイタヤはややひしゃげた横長(ぶらいあん談)なのが特徴的ですので、この点も合致します。
2005年12月3日 葉の様子
2005年12月3日 葉の様子
2006年5月7日 翼果の様子