ハリガネスゲ (カヤツリグサ科 スゲ属)
針金菅 Carex capillacea

水生庭園の奥の湿地横で見られる、高さ10〜40cmの多年草です。
北海道(稀)、本州、九州の山中の湿地に分布しています。

茎は直径1mmと細く、ハリガネのようだというのでついた名前です。
マツバスゲに非常に似ており、この写真の個体はかなり迷いました。
図鑑でもマツバスゲと区別が困難なときがあるとされています。

しかし、結局、花穂が1cm程度(最大1.2cmでした)しかないこと、
果ほうが2.5mm〜3mmと大きいこと、先が鋭く尖っていることからハリガネスゲにしました。

葉の幅は1.5mmと細く線形です。
花は4月〜5月。茎の先端に小さな小穂をつけ、上部が雄花穂、下部が雌花穂です。
雌鱗片は赤褐色、果胞は水平に開出します。

2005年5月1日 全草の様子





2005年5月1日 花茎の様子





2005年5月1日 果胞と鱗片の様子