ハリコウガイゼキショウ (イグサ科 イグサ属)
針笄石菖 Juncus wallichianus
水生庭園のところどころで見られる、高さ20〜50cmの多年草です。
日本全土の湿地や水辺に分布しています。
コウガイとは笄のことで、日本髪にさす細長い飾りのことです。
平たい葉を笄に、全体の感じをサトイモ科のセキショウに例えたと言われています。
さらにこれは、全てにではありませんが、頭花に無性芽をだすことからコモチをつける場合もあります。
ハリコウガイゼキショウに統一するのが一般的なので、「コモチ」は取りました。
花は8月〜9月。4〜6個の小花が集まった頭花を集散状に多数つけます。
果は刮ハで、花被片の2倍よりは短いです。
葉は、茎とともに細い円筒状で、このあたりがコウガイゼキショウなどと違っています。
よく似たアオコウガイゼキショウは、頭花の数が2〜3個と少なめです。
2004年10月16日 刮ハの様子。刮ハは長いものでも花被片の2倍よりは短いです。
2004年10月16日 無性芽が頭花からでている様子。(家に帰ってから撮影したものです)
2004年10月16日 茎と葉の様子。両方とも円筒状です。
これは、コウガイゼキショウ、ヒロハノコウガイゼキショウにはみられない特徴です。