ハゼノキ(ウルシ科 ウルシ属)
櫨の木 Toxicodendron succedaneum

展示館前広場の奥にある雌雄異株の落葉高木です。葉は奇数羽状複葉で互生します。
本州(関東以西)、四国、九州、沖縄などの山野に分布しています。

よく、ハゼノキ、ヤマハゼ、ヤマウルシとどこが違うのかと聞かれます。
ヤマウルシは葉が若干丸っぽいのと葉に毛があることですぐに区別できます。特に付け根の葉は小さく丸いのが特徴です。
ヤマハゼの葉はヤマウルシとハゼノキの中間くらいの丸さで、両面ともにに毛があります。
ハゼノキは葉がやや細長く無毛です。

これらはいずれもかぶれる人がいるのですが、やはりヤマウルシが一番かぶれ易いと思います。
あまり神経質になることもないようですが、葉を切ったり、樹皮を傷つけたりしたときにでる汁には気をつけた方が無難です。

花は5〜6月。円錐花序をだして黄緑色の小さな花を密につけます。
果実は扁平な核果で、表面は光沢があり無毛です。昔はこの内果皮のロウを取ったそうです。


2004年5月22日 葉の表の様子(表も裏も無毛です)



2005年12月24日 果実の様子