ヘビイチゴ (バラ科 キジムシロ属(旧ヘビイチゴ属))
蛇苺 Potentilla hebiichigo

展示館前の広場などで見られる多年草です。
日本全土の田やあぜなど日当たりのよいやや湿ったところに分布しています。

ヘビという名前が付いているので、私が小さな時は「これとは食べられないイチゴだよ」と教えられました。
でもおいしくないだけで、毒があるわけではありません。
食べてみると、本当にボカボカで甘味もなく旨くないだけでした。というわけで付いた名前がヘビイチゴです。

この仲間にヤブヘビイチゴがありますが、そちらはそう果に照りがあって全体に若干大きめです。
葉は3出複葉で、ヘビイチゴは丸っこい感じで、ヤブヘビイチゴはもう少し大きく整っています。

ねいの里のものには、この2つの雑種のアイノコヘビイチゴも多いです。

花は4月〜6月。黄色い花を一つつけ、真ん中のたくさんの雌しべが目立ちます。また副ガク片が花弁より長く出ているのも特徴です。
花の後しばらくで果をつけます。オランダイチゴと同じように花床が膨らんで偽果となりその周りをそう果が覆うようになります。


2004年4月10日



2004年5月2日 若いそう果の様子。光沢はありません。