ヒイラギナンテン (メギ科 ヒイラギナンテン属)
柊南天 Berberis japonica


散策路の薄暗い場所で見られる常緑低木です。奇数羽状複葉の互生です。
中国、ヒマラヤ、台湾が原産で、富山でもよく庭や公園に植えられています。

たぶん鳥の糞に種子が混じっていたのでしょう。里山ではこんなことはよくあることなのです。
呉羽山の斜面でタラヨウをみつけたこともありますから。

葉の縁は「ヒイラギ(柊)」のようにギザギザで、ナンテン(南天)のような羽状複葉になっているので
ヒイラギナンテン(柊南天)になったと思われます。

花は4月。総状に黄色い花を咲かせますが、花弁もガクも黄色で区別がつきにくいです。
外側の9個がガクで、内側の先が割れている6個が花弁です。
おしべも6個で、3数性なんですね。3数性と言えば単子葉植物ですが、
これは単子葉植物と分かれたばかりの真正双子葉植物のひとつなのですね。

6月ころには果実が、黒紫色で白い粉をふいたように稔ります。



2003年12月14日