ヒメキンミズヒキ (バラ科 キンミズヒキ属)
姫金水引 Agrimonia nipponica
展示館北側庭の奥や水生庭園の奥のほうで見られる多年草です。
北海道、本州、四国、九州、屋久島の山地・丘陵の林下などに分布しています。
ミズヒキはタデ科ですが、こちらはバラ科です。
キンミズヒキに比べて花が小さいので、姫キンミズヒキとなったようです。
花は8〜9月。細長い花序を出して黄色の小さな花をややまばらに咲かせます。
花弁もやや細く(1〜1.2mm)短め(3〜4mm)で、雄蕊は5(〜8)個です。
そう果はカギのようなトゲを持ったがく片とがく筒に包まれて熟し、動物にくっ付いて運ばれます。
キンミズヒキとヒメキンミズヒキの違いを表にしておきました。
ねいの里では両者の雑種のアイノコキンミズヒキ Agrimonia x nippono-pilosa も見られます。
キンミズヒキ | ヒメキンミズヒキ | |
葉 | 小葉5〜9個の奇数羽状複葉 | 小葉3〜5個(〜7個) |
花 | 花弁の幅1.5〜2mm、長さ2.5〜6mm 雄蕊8〜15個 |
花弁の幅1〜1.2mm、長さ3〜4mm 雄蕊5(〜8)個 |
2005年8月20日 全草の様子
2005年8月20日 小葉は3個のものが多いようです。
2005年8月20日 雄蕊は6個あるようです。