ヒオウギ (アヤメ科 ヒオウギ属)
桧扇 Iris domestica
展示館北の広場の一隅に植えられている、高さ0.6〜1mの多年草です。(植栽)
本州、四国、九州、沖縄の日当たりの良い山地草原に分布しています。
「ぬばたまの」という枕詞はご存知の方も多いと思います。例えば、
ぬばたまの 黒髪変り 白けても 痛き恋には 逢ふ時ありけり
大伴旅人の歌ですが、歳を重ねるとじ〜〜んとくるものがあります。
このヒオウギの果実が真っ黒なので、「黒」の枕詞となったのですネ。
お庭でおなじみの方も多く、なあんだと言われる方も多かったですけど、富山県では絶滅危惧種となっています。
花は8月〜9月。橙色で内部が暗赤色の斑点がある花被片6個が目立ちます。
2005年8月20日 全体の様子
2005年8月20日 バックが「ぬばたま」になっちゃいました
2021年11月18日 ヒオウギの果実 真っ黒なんです。