イヌヌマトラノオ(サクラソウ科 オカトラノオ属)
犬沼虎尾 Lysimachia × pilophora

水生庭園奥の休憩舎、A57付近で見られる、高さ40〜70cmの多年草です。
本州、四国、九州の湿地に分布しています。

かつては池の中に咲いていましたが、水生庭園の整備に伴って陸地にも咲いています。
それはヌマトラノオとオカトラノオとの雑種といわれるイヌヌマトラノオであろうと思われます。
しかし花序は曲がったもののほかにまっすぐのものもあり、よくわからない個体もあります。

ひょっとすると、ヌマトラノオとイヌヌマトラノオは雑種を作るのかもしれません。

花は、オカトラノオより1月ほど遅く、7〜8月です。
オカトラノオのように花穂が横に寝たりしないのですが、斜めになったりします。また生育地が湿地性という所も違います。

2018年8月9日 花序は曲がり、葉は幅広く丸めです。


2018年8月9日 雄しべの葯はヌマトラノオに比べて長くしっかりしています。しかしオカトラノオほどではありません。


やや斜めになる花穂 2018年7月26日


2018年7月26日 花の拡大 葯がオカトラノオより小さくヌマトラノオより大きく、約の大きさにはばらつきがあります。


参考 ヌマトラノオ花の拡大 雄しべはあまり目立ちません。2018年8月9日


参考:オカトラノオの花のアップ 雄しべが長くしっかりとしています  2003年6月22日ねいの里にて(2019年:最近は見ていません)