カマツカ (バラ科 カマツカ属)別名:ウシゴロシ
鎌柄 Pourthiaea villosa var. villosa
尾根の散策路で見られる落葉小高木です。葉は互生します。
北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国中南部、台湾に分布しています。
この木はもともと明るいところが好きな木ですので、尾根の散策路が作られたとき生長したものが、まだ小さいままいくつか見られます。
でも散策路が暗くなってきたためこれ以上生長できずにいるようです。
でも一本ですが、花の咲く個体を見つけていたので、花の時期をじっと待っておりました。
(2005年11月13日、もう一本果実のなっている木を見つけました。)
昔は鎌の柄(つか)に使ったので、鎌柄です。別名は牛の鼻輪に使って牛を制したので牛ごろしです。
でも、こんな名前には似合わないほど、花はとっても綺麗です。
花は4月から5月。丸い花弁が5つ並んだ、端正な花を咲かせるのです。
おしべは比較的長く20個。花柱は3個で基部は合着しています。
小枝や花柄、特に果柄にはいぼ状の皮目(ひもく)が多く、これが同定の決め手となったりします。
なお、最近はケカマツカ、ワタゲカマツカなどは区別していないようです。
2006年5月14日 花の様子
2006年5月14日 つぼみの様子
2004年5月5日 花の様子
2004年5月5日 葉の裏の様子 毛があるのが分かります。厳密にはケカマツカになるのでしょうか。
2004年6月20日 若い果実と果柄の皮目の様子
2005年11月20日 黄葉した葉と果実