カナリークサヨシ (イネ科 クサヨシ属)
加那利草葦 Phalaris canariensis

水生庭園の奥の方などで見られる、高さ20〜120cmの1年草です。
地中海沿岸原産で、全国に広く分布しているようです。

江戸時代にカナリアの餌として輸入されたものが広まったようです。
クサヨシに比べると、花序がずんぐり、むっくりで、背もずいぶん低めです。

花は5〜8月。上部に3〜5cmの狭楕円形の花序を出し、白緑色の小穂を多数つけます。
苞頴は丸く二つ折れになって小花を包みます。
苞頴の中脈はかなり発達した翼となって張り出しています。
中には1個の小花が包み込むように入っています。その基部に小花が退化した鱗片があります。



2005年6月5日  全草の様子 




2005年6月11日 花序の様子




2005年6月11日 小穂の集まり



2005年6月11日  小穂の様子