カンガレイ (カヤツリグサ科 フトイ属)(ここでは狭義ホタルイ属Schoenoplectiellaを含むフトイ属とします)
寒枯藺 Schoenoplectus triangulatus


水生庭園で見られる高さ50cm〜1.2mの多年草です。
日本全土の池や湿地などに分布しています。

冬の寒さの中でもかれた茎が残っているので、この名前が付いたといわれます。
茎は鋭い3角形で、花が無い時に「サンカクイ」だと勝手に決め込んでいましたが、花が付いたところで「カンガレイ」だと分かりました。

花は8月〜10月。茎の先に10個程度の小穂が頭状につきます。
(茎の先にでているのは葉状の苞が伸びているのです。葉は葉鞘だけに退化しています。)

先に雌しべが熟し、枯れて褐色になったあとおしべが鱗片の間から伸びてくる、雌性先熟の植物なんです。
写真は雌しべ伸びてしまっていますね。



2003年9月15日 雌性期の花の様子。