ケキツネノボタン (キンポウゲ科 キンポウゲ属)
毛狐の牡丹 Ranunculus cantoniensis
水生庭園付近などで見られる、高さ40〜60cmの多年草です。
本州、四国、九州、沖縄の田のあぜや湿地などに分布します。
葉の形がボタンに似ていることから、この名前がついたと言われています。
そして茎に毛があるので、「毛狐の牡丹」(ケキツネノボタン)です。
実際、茎などに開出する毛が密生しています。
花は3月から7月。キツネノボタンよりちょっと早めに咲き始めます。
茎の先に黄色い花を咲かせます。キンポウゲ属らしく表面がピカピカと光っています。
よく似た、キツネノボタンとの違いを表にしておきました。(ただしそう果の先については怪しいです)
ケキツネノボタン | キツネノボタン | |
茎の毛 | 開出する毛が密生 | ほぼ無毛 細い毛がある程度みられるものを ヤマキツネノボタンとすることあり。 |
そう果の先 | ほとんど巻かず、 一部で若干曲がる程度 |
先が巻く |
小葉の幅 | 切れ込みは浅く、狭い | 切れ込みは深く、広い |
2005年5月14日 そう果の先は巻くことなく(写真では特に上部)、一部で若干曲がる程度です。
この違いによる区別が正確かについては異論があります。
2005年5月14日 茎には開出する(茎に垂直な)しっかりした毛が開出しています。
2005年5月14日 葉の様子 小葉の幅が狭いのも特徴です。
ただ、葉の分裂を見ると、ちょっと悩ましいです。