コゴメガヤツリ (カヤツリグサ科 カヤツリグサ属)
小米蚊帳吊 Cyperus iria
水生庭園(A60、61)付近で見られる1年草です。
本州、四国、九州の道端や山野の縁などのやや湿ったところに分布します。
カヤツリグサに比べてやや小ぶりです。花序の枝には翼がなく、小穂の鱗片の先が丸いことなどが違っています。
カヤツリグサそのものは、道端や畑の乾燥したところで見られますが、その他のカヤツリグサ属は多くは湿ったところで見られます。
これは、そもそも三角形の茎に原因があるようです。
三角形は強そうですが、水を一定の圧力で供給しにくいという欠点があるとのことです。
カヤツリグサは乾燥に強くなりましたが、他はみな湿ったところを生育地に選んだのです。
花は8月〜10月。茎の先にいくつかの枝を伸ばして、いくつもの小穂をつけます。
2004年9月11日 若い花序のようす。花序の枝の翼はほとんど目立ちません。
2004年9月11日 鱗片の先がカヤツリグサに比べて丸みを帯びています。