クログワイ (カヤツリグサ科 ハリイ属)
黒慈姑 Eleocharis kuroguwai

水性庭園の池の一部で見られる、高さ40〜90cmの多年草です。
本州(関東以西)、四国、九州の池や沼などの水中に分布しています。

これは、オモダカ科のクワイに似ているのでこの名前がつきました。

花は7月〜10月。茎の先にぽつんと円柱状の小穂をつけます。
この手のものは、たいてい雌性先熟で、まず白いめしべがでてきます。
その後褐色のおしべの時期になるのです。

茎には横隔膜のようなものがあり、これも特徴のようです。

昔の水田雑草で、かつてはこれ専用の除草剤があったぐらいです。
一度少なくなって富山県のRDBに載りましたが、近年少し増えてきて
2012年版では落とされています。


2006年9月2日  雌性期の小穂の様子





2006年9月2日  雄性期の小穂の様子





2006年9月2日 横隔膜の様子。
誰かが茎を割ったものがありましたので、一枚パチリ