マルバマンサク (マンサク科 マンサク属)
丸葉満作 Hamamelis japonica var. discolor


尾根や斜面など乾いた散策路で見られる落葉小高木〜低木です。葉は互生しています。
マンサクは、本州の太平洋側、四国、九州に見られる日本固有の植物ですが(東北地方のマンサクをオオバマンサクと呼ぶこともあります)、
このマルバマンサクは、本州東北地方〜鳥取県の日本海側に分布する多雪地帯に適応したタイプのもの(変種)です。

降り積もった雪に折れないよう、しなだれて寝ているのです。
そして春になるとまたムックリと起き上がってきます。
このねいの里あたりでは最近はあまりたくさんの雪は積もらないので、それほどではありません。

花は3月〜4月。いち早くあちこちの山でマンサクが咲いていたよ、という便りを聞きます。本当にうれしいです。
まず咲くからマンサク、枝一杯花を咲かせるので万作、とする説は有名です。

私はこの花を見たとき、ベビーラーメンを想像してしまいました。
秋になると果実は2つに割れて、2つの黒い種子を出します。

マルバマンサクは、その品種として、
 ニシキマンサク・・・花弁の基部が赤みがかっているもの
 アカバナマンサク・・・花弁全体が赤みがかっているもの
もありますが、あまり詳細に分ける必要もないでしょう。
学名は国立科博の表記にならいました。


2005年3月5日 普通のマルバマンサクです。花弁全体が黄色です。




2003年3月22日  これはやや中心部が赤みをおびていますが、写真ではあまりでません




2005年3月5日 アカバナマンサクとニシキマンサクの中間型とでもいいましょうか。




2005年3月5日 上と同じ個体の花です。





2004年4月24日 葉の様子(マルバの感じが分かりますでしょうか)





2003年11月15日 もう種はありませんでした。



2005年12月24日 冬芽の様子





2005年12月31日 雪に曲がるマルバマンサク





2005年12月31日 虫瘤 マンサクメイガフシ



2022年1月27日 冬芽