ミヤコイバラ (バラ科 バラ属)
都茨・都薔薇 Rosa paniculigera
展散策路、吉住釜付近などで見られる落葉低木です。葉は奇数羽状複葉で互生します。
本州(新潟、長野県以西)、四国(北部)、九州(北部)の低山〜丘陵に分布しています。
富山の野バラと言ったら、ノイバラとこのミヤコイバラです。
このミヤコイバラの托葉の鋸歯はほとんど目立たず、フジイバラと良く似ています。
ノイバラは托葉の鋸歯が多くてケバケバとしています。
浜には、同じ仲間のテリハノイバラ、ハマナスがあります。
このミヤコイバラは、中央構造線の北に分布するバラで、南部(ただし近畿以西)のヤブイバラと比較される植物です。
ヤブイバラは小葉が細長く、托葉の毛は多いものです。
花は6〜7月。枝先に円錐花序に白い花が咲きます。
ねいの里では2019年6月に初めて花を見ました。
果実はガク筒が多肉質になった偽果で、10月〜11月に赤熟します。
下の写真は切り株から出ている走出枝の葉の様子で、ちょっとフジイバラっぽいですね。
花の様子 2019年6月13日 先週も咲いていたのですがてっきりノイバラかと思っていました。
2004年4月24日 小葉の様子
2004年4月24日 たく葉の様子