ミヤマカワラハンノキ(カバノキ科 ハンノキ属)
深山河原榛の木 Alnus fauriei
水生庭園の奥の方で見られる落葉小高木です。葉は互生します。
本州の東北地方、北陸地方を中心とした多雪地帯の山地の、やや湿ったところに分布しています。
ミヤマカワラハンノキが多雪地帯であるのに対し、カワラハンノキは東海地方以西に分布しています。
違いはどこかと言われると、最も分かりやすいのは雄花序の冬芽なんです。
立ち上がっているのがミヤマカワラハンノキで、垂れ下がっているのがカワラハンノキです。
この時期ですと、葉の裏の毛の色で見わけるのが良いでしょうか。
ミヤマ・・は褐色の毛。カワラハンノキは白色の毛なんです。
でも、富山では神通川の上流域で見られる程度で、普通はカワラハンノキを考えなくても大丈夫です。
花は4月。雌花序は赤く雄花序の下に小さく直立します。雄花序は次第に垂れ下がり長くなります。
2004年5月29日 葉の様子。托葉が目立ちます。
2004年11月20日 雄花序の冬芽は立っています。