ミズアオイ(ミズアオイ科ミズアオイ属)環境省準絶滅危惧(NT)2014・富山県準絶滅危惧2012
水葵 Monochoria korsakowii

水生庭園の手前の池で見られる1年草です。
北海道、本州、四国、九州の水田、沼などの水湿地に分布しています。

富山県ではなかなか見られなくなっています。
水辺のビオトープ事業の一環でこちらに一部移植したのです。

古名をナギといい、かつては若い葉を食用にしたようです。どんな味なんでしょうね?
花じいは食べたことがありません。。

花は9〜10月。葉より高く花茎を伸ばし青く鮮やかな花をいくつも咲かせます。
さて、ここでこの花をよ〜く見てみましょう。

花に2つのタイプがあるのが分かりますか。
黄色い目立つ仮雄しべと青黒ぽい雄しべの2つタイプがあり、その配置が反対になっている花があるのです。
そして雌しべは青黒い雄しべの反対側にあるのですね。
ポリネーターのことを考えれば理屈はだいたい分かると思います。

位置的にはヘテロですが、一つの個体に2タイプの花があることからヘテロスタイリーとは全く違うものだと分かります。
かえって蕾のうちに自花受粉しているとの説もあり、このあたりはよくわかりません。


2016年9月15日 


上の写真のアップです。青黒い雄しべが左型の花です。


青黒い雄しべが左型の花です。同じ個体です。