ミズナラ(ブナ科 コナラ属)
水楢 Quercus crispula
展示館への道沿いや展示館前の広場植栽されていた落葉高木です。現在は見当たりません。葉は互生します。
北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、サハリン南部、南千島の山地から亜高山に分布しています。
ブナと混在していることが多いのですが、時折純林を形成します。
ですから、この木は陰樹なのです。とは言いながらも、なかなか明るい場所に育っています。
コナラとともにミズナラが里山の薪炭材として使われていましたが、富山ではコナラがほとんどですね。
花は葉の展開と同時に咲き、普通は5月から6月に咲きます。
果はいわゆりドングリで、その年の秋に3cm程度の長楕円形の堅果が稔ります。
殻斗は瓦重ね状のイボイボがついています。
葉は大きな倒卵形で、葉柄がごく短く目立たないのが特徴です。
下の写真では陽平はないのですが、鋸歯がコナラにも似ています。ミズコナラ(コナラとミズナラの雑種かもしれません)
2004年4月21日 真ん中に雌花の終わったあとが見えます。
2004年6月26日 若い果の様子