ミズオトギリ(オトギリソウ科 ミズオトギリ属)
水弟切 Triadenum japonicum
奥の水生庭園の縁に見られる、高さ30〜80cmの多年草です。
かなり奥の方ですので、なかなか見つけにくいです。
北海道〜九州の池や沼地などに分布しています。
花はオトギリソウに比べて大きく、薄いピンク色を帯び、8月〜9月に咲きます。
午後2時過ぎに少しずつ開き始め、3時を過ぎて全開し、夜には終わってしまう一日花です。
(花の終わりの時刻は確認していません)
夕方を目がけて咲く花は、蛾などをポリネーター(送粉者)としている場合があるのですが、
先日、アシナガハチの仲間が花粉媒介にやってくることは確認できました。
蜂の多くは夜間は巣に戻っていると言われますので、ほんの数時間だけが受粉の勝負ということなのでしょうか?
その割には多くの果実が稔っています。
他にもポリネーターがいるのか、自花受粉を保険にしているのか、良くわかりません。
花には、雄しべは3つが一つにまとまって、3セットあります。雌しべの花柱は3裂するようで、
3数性のようですが、花弁は5、ガクも5ですので5数性と3数性の混在のようです。
この点はオトギリソウ属と同じようです。
2018年8月、ねいの里での初確認となりました。
2018年8月23日 午後3時50分 やっと花が咲いていました。4個体で開花を確認。
雄しべが3個で1つにまとまっているのが分かります。
20180年8月23日 午後2時30分 上の個体とは別ですが、この時間にはどれも咲いていませんでした。
2018年8月23日 午前9時30分ごろ