モウセンゴケ(モウセンゴケ科 モウセンゴケ属)
毛氈苔 Drosera rotundifolia

新たにハッチョウトンボの池に数株が開花しています。(2021年7月15日現在)
(過去記事:ねいの里の水生庭園側の林縁で湿ったところにわずかに見られる、高さ10〜20cmの多年草です。(2019年現在消失))

北半球の温帯、寒帯に広く分布し、日本でも全土の山地〜亜高山の湿地に分布しています。
よく立山弥陀ヶ原などの高層湿原で見られるのですが、日当たりの良い痩せた湿地でよく見られるのです。

ご存知の通り食虫植物の一種です。写真でも蚊(?)の仲間がつかまっているのが見えますね。
名前は、群生するとまるで毛氈を敷き詰めたように見えることから付いたものです。

花は6月から8月。渦巻状の花序が徐々に立ち上がり、白く小さな花咲かせるのですが、これはうまく撮れませんでした。
一時期見当たらなくなっていたのですが、2005年夏にまた見つかりました!

2021年7月21日 花のアップ  午後には花は閉じていました(晴れてはいたのですが)


2021年7月21日 葉のアップ 葉先のねばねばに虫が捕まると葉の表で「消化」するようです。


2021年7月15日 ハッチョウトンボの池の舞台のような歩道の先に咲いていました 大事にしてください。


2021年7月15日 葉



2005年6月4日  また見つけました。小さい株ながらいくつかありました。
このころの生育地はハッチョウトンボの池に昇る切り落としたのり面でした。
2021年7月にはこの場所では完全に消滅しています。




2003年5月4日