ニシミゾソバ(タデ科タデ属)(ミゾソバの2倍体)

水生庭園の北側に見られる、高さ0.3〜1mの1年草です。葉は互生します。
主に西日本の田やあぜなどの湿ったところに分布しているようです。(正確なことはつかんでいません)

普通のミゾソバは4倍体ですが、これは2倍体です。
富山県でもあちこちに見られるのですが、ねいの里にもありました。
西日本に多いということで、ニシミゾソバという和名をあてて新種として発表されました。
Persicaria hassegawae Hanai et Seriz.

4倍体とどこが異なるのでしょうか。写真をみてお分かりのように、
1つには、葉のくびれが弱いことです。ミゾソバの別名になっている「ウシノヒタイ」のようにならないのです。
2つには、花のつき方がまばらなことです。

花は7月〜10月。この花は、4、5個集まって付いています。

また、ミゾソバと同じく、地表面ぎりぎりの匍匐枝の横のほかに、地中にも閉鎖花をつける変わり者でもあります。
地下茎に閉鎖花が付き、果実も地中に付くのです。こういう地中に果ができるものは種子散布ができませんから、基本的に一年草です。


2004年12月11日  花はボケていますが、4個ついていました。




2004年12月11日  ちょっと見た目にはまるでドクダミの葉のようです。