ノチドメ(ウコギ科(旧セリ科) チドメグサ属)
野血止 Hydrocotyle maritima

水生庭園奥のラクウショウ(ヌマスギ)の付近のかなり湿ったところで見られる、多年草です。
本州、四国、九州の田のあぜ、やや湿った野原などに分布しています。

花は6〜10月。葉より低い花序の先に10数個かたまって咲きます。
葉は直径2〜3cmで、やや深く切れ込み、縁には鈍い鋸歯があります。
葉の裏の刺のような毛は、有るものと無いものが混ざります。


チドメグサの仲間は地味で、分かりにくいので、ここで特徴を書き出しておきましょう。

ヒメチドメ 葉の直径0.4〜1cm(2cm)
深く切れ込む
葉は冬は枯れる
花は2〜4個つく やや湿ったところ
チドメグサ 葉の直径1〜1.5cm
浅く切れ込む
花は10数個かたまってつく 道端などに普通
ノチドメ 葉の直径2〜3cm
やや深裂する
花は10数個かたまってつく やや湿ったところ
オオチドメ 葉の直径1.5〜3cm
浅く切れ込む
花は10数個かたまってつく
花序は葉より高くなる
山野に普通



2004年12月12日 葉の様子




2004年12月12日 大きな葉の直径を測ってみました。3cmちょうどでした。



2004年12月12日 この葉は直径2.2cmです。