ヌスビトハギ(マメ科 ヌスビトハギ属)
盗人萩 Desmodium podocarpum ssp. oxyphyllum var. japonicum
日当たりのよい散策路に見られる、高さ0.6〜1.2mの多年草です。葉は3出複葉で互生します。
北海道、本州、四国、九州の林下などやや暗め場所に分布します。
ヌスビトハギの1型で、葉が茎の中部〜やや上部までつくタイプです。
歯が下に集まるものを変種ヤブハギとして分けています。
普通のヌスビトハギもあるようです。
ヌスビトハギの名前を付けた人のセンスはななかなのものだと思います。
ヌスビトハギ属はマメ果の中で数少ない節果で、これは2つの節果がつきます。
この節果の様子を盗人の忍び足の形に見立てたものです。
葉は3出複葉で、小葉の下の方(付け根側)で一番幅があります。
マルバヌスビトハギは反対に上の方(葉先側)で一番幅があるので区別できます。
花は7〜9月。細長い花序を出して、白く花弁の先が淡紅色の小さな花をつけます。
果実は8月から10月に節果となり、裂開せずに小節果ごとにちぎれ、動物にくっ付いて散布されます。
2019年8月1日