サワオトギリ(オトギリソウ科 オトギリソウ属)
沢弟切 Hypericum pseudopetiolatum

A62付近に見られる、高さ15〜40cmの多年草です。
葉は対生しています。
北海道、本州、四国、九州の山地・丘陵の湿地や水辺に分布しています。

このねいの里には、3つのオトギリソウの仲間があります。
オトギリソウ、コケオトギリ、サワオトギリの3種です。

花は7〜8月。まれに10月まで咲いていることがあります。
オトギリソウ属らしい、黄色の直径1cm程度の5弁花を茎先に集散状に咲かせます。

この特徴は、いくつかあるので整理しておきましょう。
@子房と花柱の長さを比べると、花柱がかなり短いこと。(オトギリソウは花柱がずっと長いです
A花弁の縁に黒点が集まっていること。)(オトギリソウは花弁の内部にもあります。コケオトギリは黒点はありません)
B葉は、裏に黒点はほぼ無くて明点が多く、基部は茎を抱かないこと。
です。
また、県内に普通にあるとされているアゼオトギリは、実際にはほとんど無いのでは、とのご意見をいただいています。
このアゼオトギリですと花弁の内部にも黒点がありますが、これには無いようです。


2004年10月2日
 花の様子。子房の長さと花柱の長さを比べてみてください



2004年10月2日 葉と葉の付け根の様子


2022年7月21日  久しぶりに花が咲いていました。葉を光?に透かして見ると内部は「明点」のみが見えます。