シナノタイゲキ (トウダイグサ科 トウダイグサ属)
信濃大戟 Euphorbia sinanensis
A67付近などで見られる、高さ30〜80cmの多年草です。葉は互生します。
本州、四国、九州の丘陵や山野に分布しています。
花が目立たず、緑色一色で見つけにくい草本です。
私もなかなか気がつかず、あそこにあるよと教えていただいて、初めて気が付きました。
花は5月〜6月。杯状花序となり、腺体は広楕円形です。
これより早く野山で見られる、ナツトウダイは腺体が三日月状なので、違いは一目瞭然です。
かつてタカトウダイとされていたものですが、今では別種とされています。
タカトウダイは短い毛が葉の両面にあるかないかとされ、
シナノタイゲキは葉の裏に長い毛があるとのことですが、必ずしもあるわけではなさそうです。
はっきりしているのは花の時期と茎の高さです。タカトウダイは7〜8月で背丈程度までに「高い」のです。
トウダイグサ属の仲間は汁がつくとかぶれるとされています。
人によるそうですが、ご注意ください。
2005年5月5日 全草の様子
2005年5月5日 葉と胞葉と花序の様子の様子
2005年5月5日 腺体の様子