ススキ (イネ科 ススキ属)別名:オバナ(とりあえずこうしておきます)
薄 Miscanthus sinensis

展示館北側の散策路始まり横の実験場や南側広場、水生庭園付近などで見られる多年草です。
なお、展示館前のものはトキワススキ(または雑種)と思われますが、その他のものもやや違和感があります。
日本全土の山野のいたるところに分布しています。

秋の七草の一つで、尾花などと風流に呼ぶこともあります。
お月見には欠かせないアイテムで、日本の風情を醸し出す植物の一つなのです。

山野のいたるところに生え、大きな株を作って群生することが多いです。
でも、よく見るとススキでないこともありますので、注意してみてください。
以前、天下の大新聞の1面に「ススキの群生」と紹介されて「オギ」の写真が出ていたこともあるのですから。

オギに)芒無く毛は長い(基部の毛は小穂の2〜4倍もあります)
と覚えていますが、反対にススキは、長いノギがあって基部の毛は小穂より若干長い程度なのです。
また、オギは株立ちしません。

花は8〜10月。花序は10cm程度で多くの枝を放射状にだします。小穂は5、6mmで2個の小花からなっています。

さて、ここまで書くと、ねいの里をはじめ富山県内でススキと言われているものは本当にススキそのものなのでしょうか?
実際に小穂は4〜5mm程度しかありません。
ひょっとして、県内のススキの多くは雑種なのかもしれません。
今後調査が必要です。



2004年10月10日 




2004年10月10日  株立ちの様子。(一部刈られており、そこから新しい葉が出ています




2003年9月15日 の様子




2005年11月20日 芒と毛の様子





2005年12月12日 茎の断面 白髄です。




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