スズメノヤリ (イグサ科 スズメノヤリ属)別名:スズメノヒエ(これと同名の植物があります)
雀の槍 Luzula capitata

展示館前の広場や水生庭園付近の広場などで見られる、高さ10〜30cmの多年草です。
北海道、本州、四国、九州の海岸から山地に分布しています。

これは街中で見ることが出来ます。
でもこれがイグサ科だと知っている人は少ないでしょうか。
よく見るとコウガイゼキショウなどの花のつくりとよく似ています。

花は4月〜5月。
上部に集まった頭花の形が大名行列の毛槍に見立てて、この名前があります。
この頭花を1から2個(まれに3個)つけているようです。

この仲間は雌性先熟で、受粉したあと花被片が開いておしべが出てきます。
このおしべが出ると、ああイグサ科だったんだ、ということになるのです。

別名のスズメノヒエは別種に同名のものがあるので私はあまり使いません。



2004年4月10日
黒っぽい頭花が目印です。
横の葉っぱはカスマグサの葉です。



2004年4月24日 おしべが出てきました。花被片も開いています。