タチドコロ (ユリ科 ヤマノイモ属)
立野老 Dioscorea gracillima

散策路の横によくみられる雌雄異株のツル性多年草です。葉は互生しています。
本州、四国、九州の丘陵や山地に分布しています。

ヤマノイモに似ていますが、こちらは根茎は肥大化するものの根が多肉化しません。
はじめのうちは立っているので「立ちトコロ」です。
トコロは野老と書くのだそうです。根茎にひげのような根が付いていることから老人に例えたのだそうです。

花は5〜7月。雄花序は立ち上がり葉とからむような感じです。雌花序の方は垂れ下がります。
どちらも黄色い小さな花をたくさんつけます。

葉はやや丸みを帯びて、鋸歯があります。
ねいの里には、ほかにヤマノイモ、オニドコロがありますが、
この2種には鋸歯が無いので、区別に迷ったときには覚えておくと便利な区別点です。
ヤマノイモは葉が対生が基本ですが、互生の場合もあります。





2004年4月25日 まだ立ち上がっています。雄花序のような気がします。



2004年5月8日 雄花序の様子。雄花は無柄です。


葉の比較 奥がタチドコロ 手前がヤマノイモ  タチドコロには鋸歯があるので、迷ったときは確認すると良いです。


2006年10月14日  右がタチドコロの種子、左はヤマノイモの種子