ウリハダカエデ(ムクロジ科(旧カエデ科) カエデ属)
瓜膚楓 Acer rufinerve
ねいの里の林内に時折見られる雌雄異株の落葉高木です。葉は対生します。
本州、四国、九州(屋久島まで)の山地のやや湿り気のある谷間や緩斜面に分布しています。
散策路で見られるのは、ほとんどウリカエデですが、湿り気のある斜面の林内で見つけました。
葉は大きめの5角形で、普通3〜5裂しますがいろいろな分裂のものも見られます。
そういう時は裏面の脈上や脈腋をご覧下さい。褐色の毛が多いのが特徴です。
ウリカエデの所にも書いてありますが、ウリカエデとウリハダカエデの違いを整理しておきましょう。葉の分裂数は除きます。
高さ | 花の時期 花の数 |
葉の裏 | 果翼 | 生育場所 | |
ウリカエデ | 落葉小高木 | 4〜5月 10個内外 |
無毛 幼葉では毛があることも多い。 |
ほぼ水平 | やや乾燥する尾根や尾根近くの斜面 しかし谷筋にも出てくるので注意 |
ウリハダカエデ | 落葉高木 | 5月(早くて4月下旬) 10個〜15個 |
毛が多い。 脈腋にはかなりの毛 |
やや閉じる | やや湿り気のある谷や斜面 |
2004年4月21日 真ん中に雌花の終わったあとが見えます。
2004年4月21日 花序の様子。花は左側で17個見えますね。やはり雄花は多いようです。