ウシクグ (カヤツリグサ科 カヤツリグサ属)
牛莎草 Cyperus orthostachyus
水生庭園池の周辺の処々で見られる、高さ20〜70cmの1年草です。
北海道、本州、四国、九州の湿地や田のあぜなどに分布しています。
花は8月〜10月。3〜5個の葉と同形の苞の間から花序を伸ばし、紫褐色の小穂を多数つけます。
鱗片は広楕円形で、緑色の中肋はほとんど飛び出しません。
コゴメガヤツリに似た形ですが、コゴメガヤツリの色は黄色っぽいので、区別は比較的容易です。
また、花序の枝の不ぞろいも一つの特徴です。
長いものでは20cmもあり、真ん中の短いものはずんぐりしていて、対照的です。
葉や茎は、揉むとレモンの香りがするとされています。
私の実感では、ピーチ水と薄いレモン水を混ぜた感じです。
2004年10月11日 花序の様子
2004年10月11日 花序全体の様子
上の写真で、真ん中の花序の左右に上へ伸びる枝は、実は花序の枝だったのです。