ヤブカラシ (ブドウ科 ヤブカラシ属)別名:ヤブガラシ、ビンボウヅル
薮枯 Cayratia japonica
展示館前の林縁などで見られるツル性の多年草です。
北海道、本州、四国、九州、沖縄、小笠原の薮や荒地に分布しています。
薮をも枯らすので、ヤブカラシです。
冬には枯れてしまうものの、初夏からだんだん大きくなり、あれよあれよと思う間に林を覆う勢いとなります。
クズなどはまだ薬や食料として人の役にも立っているのですが、これは人手の入っていないところで繁茂している「ビンボウヅル」です。
小葉は5枚で、鳥の足のような付き方をするいわゆる「鳥足状複葉」ですね。
花は6〜8月。小さな小さな花を咲かせますが、花盤がオレンジ色に良く発達しており、オレンジ色のつぶつぶが目立っています。
この花をなめると 結構甘いのです。子どもの頃はよく舐めたものです。。。
2004年8月8日 小さい花がたくさん咲いています。
2004年5月8日 若い葉の様子。鳥足状複葉が分かりますね。
2004年6月26日 咲き始めたばかりの花の様子