ヨシ(イネ科アシ属)別名:アシ
葦 Phragmites australis

水生庭園の奥の湿地で見られる、高さ1〜2m(〜3m)の多年草です。
日本全土の池や湖、川岸などに分布しています。

アシは「青し」が省略されたとも、桿(はし)からきたとも言われています。

日本の国は「豊葦原瑞穂の国」と言いますが、このときはちゃんと「とよあしはらみずほのくに」と呼んでいますよね。
また、パスカルの「人間は考える葦である」というのも、アシと発音するのが普通です。
ですが、日本人らしく(?)とでも言いましょうか、アシは「悪し」に通じるというので嫌われて、「ヨシ」と表記する場合が多いですね。
最近は属名まで「ヨシ属」とされているものもあります。

花は8〜9月。20〜40cmの大型の円錐花序を出し淡い紫色を帯びた小穂をたくさんつけます。
葉はよく先の方で垂れていることがあります。

なお、ツルヨシというのもあるのですが、山間部の湿ったところでみられ、匍匐枝が地上を長く這っているので分かります。

2017年6月8日 全草の様子


葉の基部の様子 茎を抱いて、毛があります、