ヤマイタチシダ(オシダ科 オシダ属)
Dryopteris bissetiana

Bの散策路のごく一部で見られる、常緑性のシダです。
北海道南部、本州、四国、九州の山地林床・林縁、村の道路わきや石垣などに普通に分布しています。

これらの仲間の最大の特徴は最下羽片基部の下向きの小羽片が特に大きいということがあります。
また、この葉は柔らかいが厚ぼったく、ややゴワゴワという感じもします。
また、裂片のへりは内側にややまき、ソーラスが大きくよく目立つという特徴があります。
鱗片は黒奥披神経針形です。

オオイタチシダは、裂片のへりは裏面に巻くことはなく、やや微細な距歯があります。
ミヤマイアタチシダですと、羽片の数がややまばらで、鱗片が卵型です。
ヒメイタチシダでは、小羽片切れ込みがやや深く、葉質もやや柔らかです。



2006年7月17日 雨の夕方でしかも暗い場所ですので、フラッシュをたいています。