ユキグニミツバツツジ(ツツジ科 ツツジ属)
雪国三葉躑躅 Rhododendron lagopus var. niphophilum
尾根を中心に散策路のあちこち、吉住釜の付近などで見られる落葉低木です。葉は互生します。
秋田県から鳥取県までの主に日本海側に分布しています。
手入れの行き届いている里山には、アカマツやツツジなどこの土地で本来少ないものが多く生育しています。
このユキグニミツバツツジもその一つです。
花は4〜6月。葉の展開前又は展開と同時に紅紫色の花を咲かせます。
ミツバツツジの仲間はいろいろな種類があって分かりにくいですね。富山だけなら楽なのですが。
これは普通には、ダイセンミツバツツジの変種とされています。
主葉脈には褐色の毛があるのですが、葉柄部分になったとたんに毛が無くなるのが、ダイセンミツバツツジと違うのです。
ダイセンミツバツツジ、トウゴクミツバツツジは、葉柄にも毛がたくさんあります。
実はねいの里の前庭(北側の庭)にトウゴクミツバツツジと思われるものが植えられているので、見比べてみてください。
関東の業者さんから仕入れたものなのでしょう。
2005年5月1日 花の様子
2005年5月1日 10個の雄しべに取り囲まれて、中央に雌しべがあり基部の子房は毛に覆われています。
花柱にも花糸にも毛はありません。
2004年年4月21日 花と葉の様子
2004年4月21日 葉の裏の様子。主脈には毛が密生していますが、葉柄になったとたんに毛がなくなります。
これは、葉がかなり小さいときからはっきり分かります。
2006年5月4日 左:トウゴクミツバツツジ 右:ユキグニミツバツツジ