カラス(ハシボソガラス・ハシブトガラス)
(CORVUS CORONE ORIENTALIS, CORVUS MACRORHYNCHOS JAPONENSIS)
生態について
富山県でよく見られるカラスはハシボソガラスとハシブトガラスがおり、ハシボソガラスは農耕地や河川敷のような開けた環境に多く生息し、一方ハシブトガラスは山地の森林に生息しているが、近年、海浜や都会部に増加している。以上の2種のカラスは雑食性で、穀物や果実、昆虫、カエル、鳥類の卵・ヒナなどを食べるほか、残飯や動物の死体なども食べる。なお、秋期から冬期にはミヤマガラスが観察される。
富山県内の状況
富山県の分布
カラスは富山県内の全域で確認されていますが、近年では立山室堂平でも確認されることがあります。
被害状況
田植え後の苗を踏むほか、トマトやスイカ、トウモロコシなどの野菜、リンゴやナシなどの果樹を食べに来ます。また、生ごみを散らかしたりします。ゴミについては、食べられないようなゴミステーションの設置が必要です。
被害防除対策
1.被害対策
かかしや爆音機などの方法がありますが、慣れてしまうので、防鳥網やテグスを張り防ぎます。また、近年、果樹園でつや消し黒ワイヤー(カラスハイレマ線など)の利用やゴミ対策で特製の黄色いごみ袋が使用されたりしています。あわせて、有害捕獲による数の調整が行われています。