ニホンジカ
(CERVUS NIPPON)
生態について
山林や林縁部など草地が入り込んだ森林環境で生息している。イネ科草本や木本の葉、堅果、ササ類など季節に応じて多様な植物を利用している。反芻胃を持ち、通常オスとメスは別の群れを作るが、一夫多妻性の社会で、オスは交尾期にナワバリを作り、ハレムを形成する。通常、オスは1歳までメス群れに留まるが、2歳をこえると、メス群れから出る。
富山県ニホンジカ管理計画が県の方で作成されています。
富山県内の状況
富山県の分布
富山県の東部から西部の里山から山地帯などの森林に広く生息します。 近年、生息情報が増加しています。
被害形態・状況
シカの被害は、若齢の樹木の食害や農作物のイネやムギ、ダイズ、トウモロコシ、各種飼料作物に発生しており、特に、個体数の増加している地域では、自然植生への影響が大きいほか、土壌流出などの問題も発生している。
富山県内では、スギの若齢木やイネやムギ、飼料植物などの食害のほか、一部、ブドウ園での食害も報告されています。
管理目標など
農林業被害の防止や分布域拡大による被害防止、高山帯への侵入防止を目指す。特に、個体数管理のため、メス個体の捕獲を推進する必要がある。