野生鳥獣による被害と被害対策
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野生鳥獣による被害と被害対策
近年、富山県でも野生鳥獣と人との 軋轢が問題になっています。イノシシはもちろん、県東部を中心にサルによる農作物被害や全県的にはカラス・ハクビシンなどによる農作物・生活環境被害、ツキノワグマによる人身事故など、野生鳥獣による多様な問題が浮き彫りになっています。また、近年はニホンジカの情報も増加しており、その動向が心配されるところです。そこで、県内の被害状況やその対策・対処法についてご紹介します。また、近年はニホンジカの情報も増加しており、その動向が心配されるところです。
特に、クマによる人身被害にあわないように注意してください。展示館では「野生動物と生きる」~ツキノワグマ付き合い方について~(PDF)を実施しています。クマによる人身被害防止のためのパンフレット(PDF)やクマの出没の多い秋期用のパンフレット(PDF)も参考にしてください。
2019年の秋期にクマの大量出没があり、2020年2月に緊急シンポジウム「ツキノワグマの大量出没について考える」(PDF)を実施し、クマを引き寄せる原因となるカキの実の除去・伐採などを積極的に進めることで、人身被害防止に繋げるよう提言しました。また、2023年の秋期のクマの出没を受け、2024年2月にも緊急シンポジウム「野生動物と生きる」~平野部へのクマの出没について考える~を開催し、前回のシンポジウムで提言した敷地内の誘因物となるカキの実の除去や伐採の徹底の強化や納屋の戸締りはもちろん、屋敷林のヤブの刈り払いの必要性、山際や河岸段丘林などでの電気柵や恒久柵(電気柵併用)の被害対策の推進を提言しました。
その他、過去には企画展「野生動物と生きる」~ニホンザル・イノシシとの付き合い方について~(PDF)を実施しました。現在も当館職員が県内で撮影したイノシシやニホンザルの貴重な生態映像を大型テレビで放映しています。
なお、イノシシの生態と被害対策については「イノシシの被害防止のためのパンフレット」(PDF)を参考にしてください。捕獲については新たに「イノシシのわなによる捕獲マニュアル」(PDF)を作成いたしましたのでご利用ください。
県の生物多様性保全推進プランの改定があり、2023年7月~9月に特別企画展「富山の生物多様性について考える~里地里山を中心に生物多様性の理解を深めよう~」(↓写真)を当園で開催しました。
*使用している写真などの無断転載は禁止しております。